モバイルBluetoothキーボードレビュー:はじめに

Mobile Bluetoothキーボード

Mobile Bluetoothキーボード

FacebookやTwitterでたまにつぶやいているのでご存知の人も多いと思うが、ぼくは異常なまでにモバイル用途のBluetoothキーボードに執着がある。

ここ数年この「キーボード探求病」とでも言うべきものが加速していて、おそらくそれは年に一度くらい苦しむ腰痛に起因する。基本的に荷物が多いことから、腰をやってしまうのがイヤなので、1キロを超えるノートPCは一切持ち歩きたくない。

その状況で、できるだけ小さいカバンで出かけつつも、喫茶店などの落ち着いた場所ではスムーズに文章を打ちたいという若干矛盾した思いもあり、これがすなわちBluetoothキーボードに執着する根拠となっている。

ちなみに、多用しているタブレットは、Apple iPad mini(2014版/回線入り/iOS)と、Lenovo Miix2 8(回線なし/WindowsOS)の2つである。なのでBluetoothキーボードはこれらを切り替えて使えるものが良いように思える。

各OSが要求するキー機能が微妙に違うこともあり、このあたりを飲み込んだよくできたキーボードもあるが、妥当なところとしては各OSでそれに合ったキーボードをそれぞれ購入することだと考えている。

逆に、WindowsOS用かiOS用のキーボードのどちらか一つを買って、いろいろなOSで使おうとすると、それはそれで使いづらいので、これは考えない。

2010年にiPadが発売されたとき、JIS配列の(WindowsOS向けの)Bluetoothキーボードを接続して使ったところ、キー刻印と実際に入力される文字がずれるので、ストレスで文字を打つこと自体がイヤになってしまったし、それくらい、キーボードというのは大事なものだと思う。

さて、これまで購入したキーボードは「枚」挙に暇がないという状態だが、何枚購入しても、まだ「ベストバイ」と出会ったという感触は得られていない。言ってみれば「みんな違ってみんないい」なのである。

とはいえ、一つ一つを見ていくにあたり、どういう観点でぼくがキーボードの良し悪しを考えているかを明示しておく必要があるだろう。今回はまず手始めにそれについて書いておきたい。

【どのOSで使用する場合においても、共通する加点ポイント】

  • カギカッコのキーが単独で存在する。:小説やシナリオを書く手前、カギカッコが複合キーになっていると、まったく役に立たない。US配列のキーボード(iOS用に多い)は、複合キーになっている場合が多い。

    これはアルファベット文字圏の人は、「[」や「]」(いずれも日本語入力をするときにカギカッコとなるキーである)をあまり使わず、そのかわりダブルクォーテーションを使うからではないかと推測している。

  • スタンド機能がついている。:タブレットやスマートフォンは垂直に自立しないので、キーボードにタブレットを傾けて置いておくことのできるスタンド機能がついていると嬉しい。

    無くても、300円くらいでタブレットやスマホを立てかけるスタンドは売っているのでそういうのを使うことはある。だが、スタンドが別だと、机の上に置くときに一手間かかるので、まったく美しくない。角度がいくらかつけられるとベターだが、あまりそこまではこだわっていない。立てかけられれば一応はそれで良い。

  • 電源スイッチが操作しやすい(位置と形状):自動でON/OFFしてくれるのが良いが、そうでない場合はON/OFFがわかりやすく、クリック感のあるスイッチが付いている必要がある。

    「今ONなのかOFFなのかわからない」「押せたのか押せてないのかわからない」というスイッチは、大変に神経をすり減らしながら使うことになる。あと「長押し」ってのはほんとうにダメなインターフェースの象徴(まず長押しというファンクションに気づかない。ワンクリックと長押しとを分ける秒数が可視化できない)だと思っているので、できれば長押し無しでなんとかしたい。

  • Bluetoothの接続やペアリング、機器切替が容易:使う度に「ペアリングは成功した状態で保存されているのに、タブレットとキーボード間が接続されない」ということになったら厄介である。

    OSの設定を開いて、一旦そのペアリングを削除して、キーボードのペアリングボタンを長押しして、要求されたコード番号を入力して、また使うのか。そんな面倒なことを毎回やらなくてはならないキーボードは何か間違っている。

    電源を入れ、一つ目のキーを叩いたときには何の滞りもなく画面に表示されている。そういうのが望ましい。

  • 打鍵音が気にならない:キーを叩いているのだから音が鳴るのは当然だ。しかし、叩いたときの音だけでなく、キーが内部スイッチを沈める音や接点がついた音あるいはバネで返って戻ったときの音など、たいていは複合的に音が奏でられる。

    ぼくは家電や雑貨など、音が気になって使うのをやめてしまうもの、というのがとりわけ多いほうだと自覚している。それに、仕事で使っているノートPCは、キーボードが一年立たないうちにキートップの刻印が剥がれ、[H][K][N][M]あたりのキーは爪の痕がついてしまう。打鍵圧が高いのだ。そういう点で、音については気にしたい。

    自分一人ではさして気にならなかったとしても、喫茶店の中や、飛行機の中など、あまり打鍵音など周囲に聞かせたくないなぁ、というときに限って、ペチペチする音がその空間に異質過ぎて目立ってしまうということもあり得る。

  • キートップの感触が良い:せっかくの良いキーボードだとしても、手触りがまるでギーギー音を立てる黒板のような感じではいただけない。それくらいならツルッツルしてたほうが良い。

    これが素晴らしいと、タブレットなど接続していなくても、触っていたくなるのである。

【Windows用の加点ポイント】

  • JIS配列である:これは完全に好みの問題であるし、ぼくの観測範囲では、ブログ等でキーボードへのこだわりを露呈している人ほどUS配列が好きなように思えている(プログラマーなどの嗜好かもしれない)が、ぼくは分泌文筆業なので、断然JIS配列。

    でもひらがなの刻印がある時点でカッコ悪いのは100%認めます……

  • 独立ファンクションキー(F1~F12)がある:これも上記と同じ理由。とりわけWindowsではカナ変換、半角英数字変換などをファンクションキーでやってしまいたい。これを複合キーでやれ、というのは少しきつい。

    複合キーにするにしても、押しやすい位置にFnキーがほしい。

  • ポインティングデバイスがついている:タブレットなんだからタッチパネルで使えばいいのだけれど、Windowsの場合はいわゆる「メトロ」対応アプリを使うならば良いが、通常のデスクトップ画面はアイコン等を大きくしたとしても、カーソルを出して操作したい。

【iOS用の加点ポイント】

  • 地球マークのキーが単独で存在する:iOSは日本語を変換したあと、予測変換文字列を選択する小さいウィンドウが、出続ける。正確に言うと、句読点を打つまで出続ける。

    文章を句読点の箇所まで入力して変換、というのを繰り返す分には良いが、どこかに文字を挿入する場合はそうはいかない。画面上を適当にタップしても予測変換ウィンドウが出たままになるので、不要な句読点を敢えて打ってそれを消す、という非生産的なことをしなければならない。困った仕様である。iOSの日本語入力開発者は、日本語の文章を打つテストをしないまま公開してしまっているのではないか、とさえ思える。

    そこで、地球儀マークの登場だ。このキーがあると、英数字入力とひらがな入力を切り替えることになるが、そのときに予測変換ウィンドウは消える。これを利用して、パパッと二回叩くと、日本語入力(推測変換出続ける)→英数字入力→日本語入力(推測変換消えている)という流れで切り替わる。なので、この地球儀マークがついていると大変重宝するのである。だが、大抵は複合キーかつ、数字キーなど上方に割り当てられていることが多い。

  • iPadのカバーを兼ねている:これも好みの問題だが、iPadはキーボードを別に持ち歩くよりも、カバーと一体になっていて、色などが合わせてあるタイプのほうが持つ喜びがある。

    そう思わせてしまう(そういうラインナップの周辺機器をサードパーティーに作らせてしまう)のがたぶんApple製品の妙なのかもしれないけれど。これは本当に好みの問題でしかない。

ということで、グダグダと書いてきたが、文章の練習がてら、持っているBluetoothキーボードのうち、良さそうなのを気が向いたときにでも紹介していこうと思う。

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