Seal the Love! Seal the Forever! -3-

気が向いたら書きますと書きつつ4回目。毎日ちょっとずつっていうのが続いてますが、基本的にぼくは長続きしないんですけど、少なからずこの思い出話を読んでくださっている方に支えられているなぁ、と思います。さて、今日は2003年12月8日(だったと思う)のオープンβテスト発表会に至るまでの話、しかも前編みたいなね。

「あれ、今日もKさんいない?」
3Fに降りてGM_Kabraに聞くと「そうなんですよー。よくいなくなるんですけど、ここ数日来てないですね」という。
「夜も?」そう。24時間、交代制かあるいはもはや家に帰っていないみたいな状態でGMは3Fに詰めていた。Kさんが昼であれ夜であれ、立ち寄れば誰かしら顔を合わせるはずだった。「おとといくらいから見てないっすねぇ」とGM_Gazza。

「困ったなぁ。今日、社会保険事務所行ってきたんで、みんなの分、ハンコ押してもらわないといけないのだけれど」そもそもこのフロアに何人詰めていて、何人が保険証やら年金やら雇用保険やらに加入してて、韓国から来てる人は誰が就労ビザで、誰が出張で、というのを一人一人聞き出すのも一苦労であった。その会社に通っている人に聞くというのもおかしな話だが、なにしろここではそういったものが一切まとまっていない。

「あ、それ雇用保険のやつです?」とぼくの書類の束を覗き込んでGM_Seraphimが言う。「そうです。雇用保険とか年金のやつ。もってる人は年金手帳、持って来て欲しいんですが……」とぼくが答えると、「よかったあ! この会社、そういうのやってくれる人、一人もいなくって不安だったんです」と笑う。

って、覚悟はしてたけど、そんな状態なの? みんなお給料ちゃんともらってるの!?  聞いたところ、給料に関しては毎月ちゃんと振り込まれているとのこと。給料日になると、Kさんが銀行へ行って、一人一人振込操作をATMでやっているのだとか。すげぇな。そしてこのあたりの流れ、GM名で書いてあるけどまだ本名と顔も一致していなかったし、GM名なんてものがあることすら、そのときのぼくは知らなかったのである。

役所系の書類はKさんがいないことには、ハンコが押せない。仕方ないので4Fに戻ってよくわからない所から出てきた伝票やら何やらを片付けるか……

実はこのとき、Kさんが不在にしていたのは「ある理由」があった。いわゆる嵐の前の静けさというやつだ。

4Fで伝票処理などをしていたのだが、なぜオンラインゲームの運営会社に、納品書や出荷票のようなものがたくさんあるのか、よくわからなかった。小耳に挟んだところによると、以前も何らかのゲームに関することをやっていた会社がこのフロアに入っていて、GBMは居抜きで借りたらしい。

でも、その前の会社って、伝票とかそんなのも混ざるくらいにそのまま出てっちゃったの!? それにそこをそのまま使って平気でいられるというのもまったく信じられない。まあ、寄せて箱にでも詰めておけって感じだ。

そんなことをしていると、GM_Kabraがやってきて「あ、澤さん、ちょっと同席して頂いていいですか?」という。
「え、商談か何か? ぼくがいてもいいのかな……」
「大丈夫ですよ、むしろ居てもらわないと」
「そうなんですね」

来客があるときは4Fの会議テーブルを使う。3Fの汚いフロアにはさすがにお客様は通せない、というわけだ。なんでも『Seal Online』の正式サービスに向けた発表会を近々行うとのことで、その打ち合わせ。発表会というのが一体どういうものなのかは全然わからなかったが、GBMの名刺は持っていないので、とりあえず挨拶を済ませる。会場の設営から招待から一手に請け負ってくれるというSさんを紹介していただいた。

出会いというのは不思議なもので、そのSさんを連れてきたのは、その後10年以上に渡りぼくがお世話になることになる、(現JOGA事務局長の)Y.K.氏である。

さてその打ち合わせ、これまでの流れはGM_Kabraが把握していたので、ぼくはほとんど話を聞いているだけで済んだ。色々な事務作業が発生したら、そのときぼくがやればいい、という段取りになった。(逆に言うと、それまでの事務作業はGM_Kabraがしていたのである)

ただ一点、懸念事項があって、それは「発表会場に常時接続の回線が設置されているか」ということであった。Sさんによると「あ、それは確認済みです。ADSL入ってますんで」ということだった。この時点では「オープンβテストになれば、現在のクローズドな通信回線限定ではなく、どこからでもサーバーへアクセスできるようになる」ということ前提だったわけだが……

夜になって、ふらっと、ほんとうにふらっとKさんが帰ってきた。「K社長、どこ行ってたんですか!? みんな待ってましたよ」と言うと「大変でした……」とぽつりと言う。

表情はかなり憔悴しており、荷物を置くのもほどほどにして4Fに一旦Kさん、Cさん、ぼく、そしてぼくの上司が集まった。それから4人で少し離れた場所にある飲食店へ行った。そこには個室があって、込み入った話をするのに丁度良かったのである。

そこでKさんは、衝撃的な発言をした。

「軟禁、で日本語合ってますか。軟禁されてました……」
「えっ!? Kさん、今、何て言いました?」

(気が向いたら続きを書きます、けどこの終わり方で続きを書かないわけにはいかないよな……)

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