哺乳類が恐竜たちの踏み固めてきた大地を嘲うとか

【39】ソーシャルアプリのゲームについて(日計Associe)

上記記事、元々は下記のような一節があった。

「pixiv」と言うイラストサイトをご存じでしょうか。
ここは、イラストの上手な多くの一般人が自分のイラストを投稿するサイトですが、
ここでゲームのイラストを描いてもらう学生を見つけると、驚くほど安い値段で
ゲームを制作できたりします。

最初、この一節があるうちに読んだので「おいおい」って思ったんだけど、あとで修正されていたので、もっと気になっちゃって、それで今、このエントリを書いてる。

最近は、雇用の話題に関心が寄せられることも多いし、そういった中でいかに社内コストを抑えて外部に発注するかというのは、多くの企業で頭を悩ませることじゃないかなぁ、と思う。

特に、社内に色や形のデザインだけしか持たないWeb系の会社は、こういったイラストだけとか、シナリオ(スクリプト)ライティングだけとかのパーツを外部に発注せざるを得ない。そんな中で「pixivで安い学生つかまえるのおいしーです」という、クリエイティブからかなり離れた発想をひけらかされたら、その前後にあるゲーム談義がまったくもって白々しく見えてしまう。

この記事はソーシャルゲームについてだし、執筆している人もWeb制作系の会社さんだから、ガチのコンシューマーゲームとはノリが全然違うなー。そしてそれが、無意識に、ゲームに思い入れのある人々に対して、角の立つ表現になってる感がある。

いわゆる狭義のゲームは、システムだけのものではないので、絵とか音とか、コントローラーを触る指まで想定してのプレイフィールを追求する。目、耳、触、そういうのね。昨今のゲーム機が高性能化によって、ゲームソフトの開発費が高騰し、開発期間も長くなる、というのもさもありなん。

かたや、最近のケータイ系ソーシャルゲームや、Flashミニゲームは、音鳴らないし、絵も限界あるし、操作は決定ボタンだけで事足りる。

コスト安い、利益率高い、プラットフォームサマサマだけど、ウチもプラットフォーマーになりたい、がんばるぞー、みたいな記事が日経読者にはウケるんだろうかにゃ? って思ってしまうほど、すごく、Web業界向けに書かれ過ぎている。媒体が媒体だけに、当たらずとも遠からずなんだろうけど。

コンシューマーゲームを作ってきた人々からはおそらく「昨日までホームページ制作請負してたようなところがゲーム語るんじゃねぇ」って言いたくなるだろうし、反論として「そんなだから時代に取り残されるんだよ」って始まっちゃうさまも手にとるようにわかる。

コンシューマーでもソーシャルでもない、丁度中間の(そしてどちらからもある意味距離を置かれている)ネトゲ業界からいろんなトコロに入り込んでいる僕としては、日々の活動にすごく気を遣っている部分があるんだけど、この記事と、さっきの引用部分は、そういうのをすごく踏みにじられた感じはあったのね。

 一時期は「モンハン部」(モンハンとはカプコンのゲーム「モンスターハンター」のことです)なるものがあり、夜な夜な饗宴が繰り広げられていました。ちなみにワガ社のCTOは、モンハン所要時間が年間400時間を超えるというぶっちぎりぶりです。彼曰く「ゲーマーじゃないと多分ソーシャルアプリは作れないよ」と。
 だから忌み嫌われがちのものであっても、やり込んでいればいつかちゃんとそれをいかしたビジネスができるってことなのですね。本当に勇気が出る話です。

こういうトコとか。
忌み嫌われがちって、あなたたちはそういうものを作ってきたわけじゃないじゃない。本当に踏みにじられたことないじゃない。モンハン400時間とか、噴飯。CTOどころかCEOだった僕でさえ、3キャラ計2000時間余裕です、ナルガおいしーです。(←小学生並みの張り合い方してみた)

環境に適応し、すばしっこく生き残る哺乳類が、知らぬフリを装って恐竜を嘲笑うのは簡単なことだと思います。でも、恐竜が大地を踏み固めてきた時代は、すごく長かった。
コンシューマーゲームからソーシャル系に転身してる人も多いし、ソーシャルにも従来のゲーム的センスが求められる(融合する)時代はすぐきちゃう。
地球の歴史では、恐竜は哺乳類にはなれなかったけど、ゲーム業界では、恐竜の鮮やかさ、逞しさをもった種族がすぐに出てくるよ。それが人間の可能性で、面白いところ。

あと、pixivに集う学生がソーシャルゲームに関わる機会があるとして、pixivに投稿しているその人個人では得られないプロデュース力を、ソーシャルアプリベンダーは発揮するべきだと思う。
ゲーム業界を志す若い人は、大手に就職したい、有名タイトルを手がけたいって思いがち(全員ではないですよ、そりゃ)。
そういうときに、1タイトル200万人くらいに(ヒットすればだけど)にその絵が、そのキャラクターが愛される世界がある、それがソーシャルアプリだよ、っていう背中の押し方をしてあげたい。

ということで、どう見てもコンシューマー業界・Web業界・ソーシャル業界・若いイラストレーターの方々全部と関わりがあるので、どれも立てなきゃいけない僕のポジショントークです本当にありがとうございました!!!!1111

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